前田 剛志



<作品紹介>

supercritical fluid [超臨界流体]とは、臨界点以上の温度・圧力下に置いた物質の状態のことで、気体の拡散性と液体の溶解性を持つ。

生命を取り巻く物理環境は、生命活動の諸条件を提供すると共に、その臨界点を定めている。
生命と物理環境の境界は、有機的連続と無機的非連続の二重性によって攪乱され、常に流動を繰り返し、一時も調停を得ることはない。
しかし、この二重性こそが時間の決定的な発生要因であり、リズムの根源であると想像できる。
パフォーマンス”supercritical fluid”は、パフォーマーの極めて緩やかな運動によって導かれる共時的な空間体験、微視的な質料観察によって、生命の臨界で戦慄する身体と、物質の震動を現す試みである。
また、より今日的な意味においては、超平面に展開する薄っぺらな物語世界を貫いて、躍動するリズムを発見するための技法となる。


<作家紹介>

前田 剛志 Maeda Takeshi

身体・物質・映像・テキスト・音を用いて表現活動を行う。
パリ国立高等美術学校、アトリエ劇研(京都)、ArtTheaterdB(大阪)、仙台メディアテーク(宮城)、ARTCOMPLEX1928(京都)、金沢21世紀美術館(石川)に於いてパフォーマンス公演。2007年、AD&Agalleryで4日間合計26時間のパフォーマンスを行う。
アート・ユニットSZのメンバー。

maeda takeshi前田 剛志 - 展示風景はこちらよりご覧頂けます。