大崎土夢 |OMOMA Subway


<作品紹介>

大崎土夢(おおさき・とむ)にとって地下鉄はあまり居心地が良くない。丸が等間隔に並べられた路線図や蛍光灯が均一に当てられた構内、暗闇を走る車輌。これらが大崎に閉塞感をもたらすのだが、その感覚は"OMOMA"に似ている、と感じていた。
幼児が訳のわからない単語を叫んでいたり、呟いていたりしているような"OMOMA"という言葉。それはひらがなやカタカナにも変化しながらふとした拍子に生まれ、大崎の頭をぐるぐる回り続ける。
意味のない、おそらくは何か他の言葉から派生した造語であるだろう"OMOMA"が頭を巡り続ける事にストレスは無いのか、と聞くと「それがなければ絵は描けない。」と大崎は言う。

弊廊で2007年に初個展を行なってから彼自身2回目の個展となる今展では年末から年明けまでの休廊期間を使ってギャラリースペースにて展示/制作が行なわれ、おそらくは大崎自身"OMOMA"を巡らせながら地下鉄のような空間を構築していくのだろう。

『眠っているか、眠っていないか、ギリギリの意識が僕は長い。(中略)
そんな曖昧な感覚は僕に生き物を描かせる。』--初個展時の作家コメントより

大崎の描く生き物を見て、私も小さい時にこのような生き物が出てくる夢を見ていた事を思い出した。それらは概ね居心地の悪い夢であったが、大崎は現在も恒常的に半覚醒状態にあり得体のしれない言葉や生き物と戯れながら絵を描いている。妙なおかしみを持って生まれてくる大崎の生き物達が奇妙な地下鉄で溢れかえる様子を私はとても楽しみにしている。

[AD&A gallery 小西小多郎]


<作家紹介>

大崎 土夢 Osaki Tomu

2005年 「OPEN tHE Door」 (D&DEPARTMENT / 大阪 東京)
2006年 湖族の郷アートプロジェクト 出展 (滋賀)
2007年 「OPEN tHE Door」 (AD&A gallery / 大阪)

2008年3月3日〜3月29日 Gallery Den (大阪) にて個展開催中!

展示風景OMOMA Subway - 展示風景はこちらよりご覧頂けます。